小さな暮らしの畑屋さん

地球といういのち溢れる星に生まれた喜びを、日々の暮らしの中で感じられるような、小さな畑のある暮らしを提案しています。

あなたの畑の土は良い土?悪い土?土のセルフチェック!

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こんにちは、そーやんです。

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

前回の記事についてはカテゴリー『超初心者のための野菜づくり入門』でお探しください。

 
今回のテーマは「あなたの畑は今どんな状態?畑のセルフチェック!」の続編。

⑴光の流れ、⑵風の流れ、⑶水の流れの3項目を前回お伝えしましたが、

今回は⑷土の状態についてです。

 

土に関してはものすご~く奥が深いので、

詳しくは土づくりの回でもやろうと思います。

 

科学的な土壌検査もありますが、

ここではより気軽にできる、土の状態を見るときの

簡単なポイントだけお伝えします。

 

⑴色

⑵土質

⑶硬盤の深さ

⑷Ph(ペーハー)

 

⑴色

とりあえず黒っぽい色の方が良いとだけ覚えておいてください。

黒は「腐植」という物質の色です。

 

これは枯葉や虫の死骸が微生物の働きによって作り変えられた物質で、

と~っても重要な働きをしています。

ホームセンターに売っている「腐葉土」にもこの腐植が入ってます。

 

この腐植ってなんで大事なの?

どうやって作られているの?

という話はまた別の機会で。

 

 

⑵土質

土が砂質でサラサラしていると水はけは良いけど、水持ちが悪く、

土が粘土質だと水持ちは良いけど、水はけが悪いということになります。

 

どちらも畑としてはあまり良い状態ではありません。

理想的な状態としては、水持ちも水はけも良い状態です。

 

チェック方法としては、土を軽く握ると固まり、

今度はそれをツンツンしてみて、軽い力でほぐれるなら

この理想的な状態になっているということです。

 
これは土が「団粒構造」という状態になっている一つの目安となります。

農家が目指している土の理想の状態がこの団粒構造なのですが、
森の中などの土もこの状態になっています。

 

自然の中ではどうやってこの団粒構造ができ上がるのか?

これについてもまた別の機会に詳しく説明します。

 

 

⑶硬盤の深さ

土の下40~50cmくらいところは、

生き物が住んでいない硬い層があり、

なかなか野菜の根が入っていきにくいです。

これを硬盤と言います。

 

この層ができるだけ深い方が、野菜の根が広がりやすく、

それだけ微生物の生活圏も広いということなので、

良い土の一つの目安になります。

 

チェック方法としては支柱のような丈夫な棒を地面に刺して

どこまで刺さるかで大体わかります。

 

 

⑷Ph(ペーハー)

酸性化かアルカリ性というものです。

野菜によって好みの土のPhが異なるので、

今の土がどれくらいのPhか測っておくと客観的に状態を知る目安となります。

以下のサイトを参考にしてみてください。

土壌の酸性度(pH)と測定・調整方法について - やまむファーム

 

測る器具はリトマス試験紙のようなものや、土に挿して簡易的に測るものがあります。

またそこに生えている雑草の種類を見れば、おおよそのPhがわかります。

これは次回詳しくやります。 

ちなみに良い土になってくると、

Phバランスが良くなるので気にする必要がなくなってきます。

これも主に腐植の働きによるものです。

 

 

次回は畑チェックの最後の項目、

⑸植生(どんな雑草が生えているか)についてお伝えします!

 

慣行農法でも有機農法であろうとも

畑の天敵とみなされ、

野菜づくりは草との戦いだ!とまで言われてしまっている雑草ですが、

雑草と戦うのは本当に大変です。

 

でも戦わずに、資源として利用するという方法も

あるんですね。

次回はそれをご紹介します。

 

 

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