小さな暮らしの畑屋さん

地球といういのち溢れる星に生まれた喜びを、日々の暮らしの中で感じられるような、小さな畑のある暮らしを提案しています。

トマト栽培の常識を覆してるらしい「ソバージュ栽培」に挑戦

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こんにちは、そーやんです。
今回はみんな大好きトマトの話題。
うちの娘もこれには目がありません。
今年のトマトはタイトルどおり、新しい栽培方法を試してみました。
最近流行りつつあるとかいう「ソバージュ栽培
 
トマトって実はめちゃくちゃ生命力が強いというか、繁殖力が強くて枝の脇からどんどん新しい芽(脇芽)がいっぱい出てきて伸びまくります。
ほったらかしてたらそれこそジャングルのようになります。
あんまり脇芽を伸ばしすぎると、実はいっぱい成るのですが、その分一個一個への栄養が減るので実が小さく味が薄くなります。
だから普通は脇芽摘みと言って、剪定していく作業が入ります。
ただこれがすげー大変なんですけどね。
毎回追いつかなくてジャングルになる。
 
ところがこのトマト栽培の常識を覆した栽培方法がソバージュ栽培
ソバージュは「ほったらかし」みたいな意味らしく、その名の通りこの脇芽つみをしないであえてジャングらせる。
(ただ写真のように下の方だけは湿度がこもらないように脇芽を摘ます)
メリットとしては栄養素も分散するが、水分も分散するので、降雨による裂果が減るらしい。そして脇芽をほとんど摘まないので木が痛まないし、何より管理が楽です。
 
トマトはとにかく水に弱くて、雨に打たれると裂果や病気になりやすいし、味が水っぽくなって美味しくなくなる。
なのでとにかく糖度の高いトマトを作ろうと思ったら絶対にハウス栽培という野菜なのです。
有機農家でも雨よけは必ずします。
 
ところがこのソバージュ栽培なら、裂果しにくいので露地でも栽培しやすくなります。
ただ基本的には「調理用トマト」向けの栽培方法のようで、やっぱり糖度はのりにくいのでしょう。
そこらへんがデメリットになります。
 
僕の場合「いかに自然に楽をするか」というのは、とても大切な要素なので、ソバージュ栽培を聞いたときにはこれだー!♪( ´▽`)と思いました。
品種は加工用のトマトではなくて、メニーナという中玉トマトを去年自家採種したやつです。
生命力が強い感じがして、肉厚で美味しくてすごく気に入ってる品種です。
 
途中まではかなりうまく育ってくれて、実もけっこうなっていたのですが、6月の記録的な長雨で全て裂果し、花も落ちてしまいました。
さすがにあんだけ降ったら裂果しますわね( ̄◇ ̄;)
今は雨が降っていませんが、今度はこの暑さで実がなりませぬ。
あんまり知られていませんが、トマトは暑さにも弱くて、25度以上は苦手らしいっす。
だから温暖多湿な日本の夏には基本的に向いていないんすこの子。
 
ただ自然農の野菜は息が長いので、秋口になったら盛り返すかもしれません。
また報告しまっす。
ちなみにこの畑は有機農業から転換してまだ2年目でございます。
 
でわでわ( ´ ▽ ` )ノ